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新型コロナQ&A オミクロン株 リスクや対策は

    • 2022年01月26日(水)
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不織布マスク着用が重要

新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の急激な感染拡大が沖縄県などで相次ぎ、県内でも感染例が出ており、流行が懸念されています。重症化のリスクや感染防止策などについて、あらためてお答えします。(池内琢)

 オミクロン株の特徴や重症化のリスクをどうとらえるべきですか。

 特徴はやはり感染力の強さ。一方で、これまでの報告などから、肺炎などで重症化するリスクは(第五波を引き起こした)デルタ株と比べて低いのではないかといわれています。ただ、データは若年層が中心で高齢者や基礎疾患のある人の事例は少なく、まだ不透明な部分が多いです。

 感染を防ぐにはどうしたら良いですか。

 不織布マスクを通り越して感染が広がるとは考えにくく、マスク着用は重要密閉空間での長時間の会食マスクを外してのカラオケは避けるべきです。感染対策として有効なのは三回目のワクチン接種。ワクチンを二回打ったとしても、接種から時間がたてば効果が薄れてくるので、接種券が届いたら速やかに接種してほしいです。

 三回目接種の副反応が気になります。

 発熱やだるさといった副反応は二回目の時とほぼ同程度と言えます。ワクチンは一、二回目がファイザー製、三回目がモデルナ製でも問題ありません。三回とも同じワクチンにこだわり接種が遅れるよりも、異なるワクチンを打つ選択をしてほしいです。

 オミクロン株の流行で医療機関にも深刻な影響を与えそうです。

 医療従事者やその家族に感染者や濃厚接触者が出れば、医療に大きな負荷が掛かります。医療従事者が出勤できなくなれば、救急医療など緊急を要する手術などができなくなります。コロナ以外の患者の命を救うためにも感染を広げないことが何より大切です。

(県医師会の河合直樹会長への取材を基に構成)

(令和4年1月8日付中日新聞朝刊より)※この記事は、中日新聞社の許諾を得て転載しています。