昇竜館からバンテリンドームナゴヤに向かうタクシーに乗る若竜を見届けて「僕らの時代とは全然違いますよね」。そう言ったのは昇竜館の中原館長。

「僕らが若い頃は先輩に気軽に近づけなかったですよ。ご飯食べる時も先輩が来る前から整列して待つ。そこから食べ終わるのを待って、ようやく自分たちが食べられるのが当たり前。今は順番もなにもないですから。これも時代ですよね」

毎日のように昇竜館で若手選手と接している中原館長は「僕からしたら考えられないこと」が起こる毎日が新鮮で刺激的という。昔との違いを感じながらもうれしそうに話す姿が印象的だった。

この日は高橋宏、石川昴、岡林、根尾、鵜飼を見送った。世代間のギャップはあっても中原館長にとってはかわいい選手たち。活躍を祈りながら今日も選手を見送る。

芦原　遼