不思議な光景だった。10日の日本ハム戦(札幌ドーム)…
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- 2022年06月16日(木)
- ドラ番記者プラール
不思議な光景だった。10日の日本ハム戦(札幌ドーム)。9回の攻守交代の瞬間。ベンチから飛び出した大野雄がマウンドに向かう。すると、だ。
ファイターズファンから大きな拍手が湧き起った。まだ他に選手は出てきていない。大野雄に向けられたものだった。8回までに122球を投げてのマウンド。この日は日本ハムの上沢が先に9回を投げ切っていた。エースの意地と意地のぶつかり合い。負けじと9回のマウンドに向かった大野雄への激励と受け止めた。
「あれはめっちゃうれしかったですよ。頑張ったかいがありました」。エースの鼓膜にも、その拍手は聞こえていた。「敵ながらあっぱれ」といったところか。最後はサヨナラ負けを食らい痛恨の一日となったが、記者にとっては唯一の救いだった。
土屋 善文
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