28日の巨人戦が行われた山形県の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた。開場の約2時間前からドラゴンズのユニホームを着て球場周辺を散歩していた老夫婦がいた。

話を聞いてみると、生まれも育ちも山形なのに25年ほどの竜党。試合開始が待ちきれなくて早く着いてしまったそうな。

東北の山形県はおのずと楽天ファンが多い印象だが、昨年からはある集団のファンが急増しているそう。「山形出身の阪神の中野選手の大活躍で虎党が増えてきているんですよ」と教えてくれた。そんな老夫婦が着ていたのは、同じく地元出身の石垣のユニホーム。「熱を入れて応援しています」と誇らしげだった。その石垣は24日に2軍降格で凱旋（がいせん）とはならなかったが、いつかは老夫婦を喜ばせる日々を…と願うばかり。故郷から応援し続ける人たちの温かさに触れた瞬間だった。

土屋　あいり