東濃信用金庫創業100周年記念事業として、特別企画展「美濃陶芸　人間国宝展」を開催。今年の12月まで、6回に分けて、美濃に関わりのある重要無形文化財保持者の作品を紹介しています。

第４回は、鈴木藏氏。会場入り口近くに展示してある「志野茶碗」５点は先月末に焼成した新作です。そこから1966年頃の作品まで時を遡るように展示。その移り変わりは興味を引きます。見所の一つは1966年作の志野大皿「波涛」。自宅工房に築いた１代目のガス窯で焼成された記念碑的な意味を持つ代表作で「朝日陶芸展優秀賞」を受賞しました。また迫力の造形的な「志野陶塑」も見応えがあります。志野以外にも織部、黄瀬戸、刷毛目など様々な作品が並んでいます。

1994年、重要無形文化財「志野」保持者に認定された時、「志野は日本で生まれた独特の創作であり日本人の感性、美意識といった最も基本的なすべてが凝縮されている」と話したそうです。「志野は奥深い」。志野のあり方を、今なお模索し続けています。

日時

2022年9月4日（日）まで
10：00～17：00

会場

とうしん学びの丘`エール`内
とうしん美濃陶芸美術館

休館

月曜日（祝日の場合は翌平日）

入館料

無料

お問い合わせ

同会場
0572-22-1155