発言欄 『子育て中 新聞配達励み』
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- 2022年08月06日(土)
- いいね新聞生活

第1子を4月に出産した。
かわいく愛らしいが、夜泣きへの対応には気力を奪われる。
午前4時ごろに与えるためのミルクをこしらえていると新聞配達のバイクの音がした。
走行中の「ブーン」がアイドリング中の「ドゥルルル…」に変わったと思ったら「カタン」と朝刊がポストに入った。
多くの人が眠っている時間帯。
子育て中の私以外でも、世の中で頑張っている人がいると思うだけで力が湧く。
「ミルクを全然飲んでくれません」「何が悲しくてぐずるんですかね」なんて、心の中で配達員に向けて独りごちるうちに気持ちが楽になる。
一寝入りして新聞を広げる。本欄や地方版、生活面には老若男女の挑戦や各種話題があり、見知らぬ誰かと対話しているかのようで面白い。
酒井 響子 小学校教員(愛知県尾張旭市)26歳
(令和4年7月26日付中日新聞朝刊より)
※この記事は、ご本人と中日新聞社の許諾を得て転載しています。
