立浪監督が19日に53歳の誕生日を迎える。指揮官に予定を聞いてみた。

「何もないよ（笑）。もう53だよ！？　40過ぎたぐらいから、特に何もないわ～」。笑っていた。

担当する球団の監督と誕生日について、記者には苦い思い出がある。忘れもしないのは、巨人担当だった数年前。スポーツ紙で、高橋由伸監督に誕生日ケーキを用意した。記者で「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」を歌った。その時だった。

指揮官を囲んだ6、7人のうち、記者は最年少だった。「川本、声が小さい」「もっと張り上げて」のリクエストを受けて、ボリュームを徐々に大きくする。最後は一人で歌っているかのような雰囲気だった。

照れたら、かえってダサい。大声を出し終えて、高橋監督をチラッと見た。笑っていた記憶がある。心の中に押し込んだ恥ずかしさを思い出すと、今でも顔が赤くなりそうだ。もうすぐ立浪監督の誕生日。コロナ禍で大声は厳禁。よし、歌わずに済むなぁ。

川本　光憲