マウンドだけじゃない。大野雄が打席でも燃えている。「3月以来、ヒットを打ってなくて」と苦笑い。確かに巨人との開幕戦で、菅野から2安打を放ったのが最後。8月からは、バットにグリップテープを巻き始めた。「気分転換ですけど、打ちたいんですよ」と真剣そのものだ。

今季限りで現役引退する同じ左腕のオリックス・能見との思い出も、投手VS打者の構図だった。初対戦だった阪神時代の2013年9月12日（甲子園）では、互いに1安打。「バッティングが良くて。僕もヒットを打ったんですけど、その次にしっかりとライト前を打たれたのを強烈に覚えている」と振り返った。

ちなみに今季の開幕戦で大野雄は、今季のチーム初得点を挙げるも残念ながら黒星。今度こそ、抑えて打って笑顔で勝利を喜ぶエースが見たい。

志村　拓