森野打撃コーチは2008年、左ふくらはぎの肉離れで1カ月半の離脱を余儀なくされた。その期間に筋トレに励むと、腕回りは3.5センチも太くなり、体重も3キロの増量に成功。すると打球が簡単に飛ぶようになり、逆方向への本塁打が一気に増えたという。

そんな話をしていると、点と点だった記憶が線で結び付いたかのように「あっ」と大きな声を上げたのは赤坂広報。思い出したのは2軍でシート打撃に登板し、森野コーチと対戦したときのこと。左中間に強烈な一発を見舞われたという。「こてんぱんに打たれた記憶があります。ショックとかじゃなくて、なんなんだこの人は、みたいな感じでしたよ(笑)」

今秋のキャンプではウエートトレーニングに力を入れ、体を大きくする構想があるという。若竜たちのパワーアップした姿が楽しみだ。

芦原　遼