マイティラインとは

28日のDeNA戦(横浜)の試合前練習では、鵜飼が大西コーチとマンツーマンで…

    • 2022年09月30日(金)
    • ドラ番記者プラール

28日のDeNA戦(横浜)の試合前練習では、鵜飼が大西コーチとマンツーマンで右翼の守備練習に取り組んでいた。前日の試合で補ってほしい打球を処理できなかった。プロも課題が生じればすぐに対処する。そんな光景だった。

OBで本紙評論家の彦野利勝さんに聞いた話を思い出す。優勝した1988年のこと。シーズンは佳境でマジックも1桁だったナゴヤ球場のナイターゲーム。中継の彦野さんはバックホームで悪送球をしてしまう。打者走者に二塁へ進まれ、そこから奪われた点が敗因となったそうだ。

すると…。試合後、星野監督に命じられたのは中継の守備練習。ファンもまだ球場にいる中、ノックが始まり送球練習が行われたのだという。今では信じられない光景だ。「ファンからは頑張れって言われながら30球は投げた。おかげさまであれでもうミスはしなくなったよ」。名手は一日にしてならず。

土屋 善文