秋季キャンプの地・沖縄へ向かう直前、大西コーチが懐かしそうに回想していた。「星野監督のときに岡山でやった秋季キャンプは地獄だった」。「星野」「キャンプ」「地獄」。この３つのワードは不思議と親和感が高く見えてしまう。

朝は倉敷マスカットスタジアムの５キロ手前で車から降ろされアップがてらランニング。散々ハードに練習した後は宿舎までの１５キロ以上の道を再びランニング。自室に戻ると、硬直した体が自分のものではないような錯覚に陥ったという。「足が棒になったとはこのことかと思った」。聞いているだけでツラさが伝わってくる。

とはいえ今キャンプも立浪監督をはじめ首脳陣はハードになると選手に予告してる。「最下位だからね。しっかりやるだけだよ」と大西コーチ。来年の今頃はみんなで笑っていたい。

土屋　善文