マイティラインとは

大阪桐蔭高1年の夏…

    • 2023年03月19日(日)
    • ドラ番記者プラール

大阪桐蔭高1年の夏。平田は並み居る先輩たちを差し置いて背番号「18」をもらった。のちに156キロ左腕として巨人にドラフト1位指名される辻内ですらボールボーイだった。

「ホームランも結構打っていたしメンバーに入るとは思っていました」。ただ、メンバー発表後、最後の夏をベンチ外として迎える3年生からかけられた言葉が今でも忘れられないという。「俺の分も頼んだぞ」。不意に体が震えたという。

「そのときはビックリして感情が言葉にならなかった」。ただただ無邪気に、楽しいから野球をしていた。その瞬間から野球観は変わった。誰かの思いやチームを背負いながらプレーしてきた。強豪校の4番、甲子園1試合3発、ドラフト1位、そしてプロ生活17年。いろいろなものを背負って戦ってきた現役生活が終わった。まずはお疲れさまでしたと言いたい。

土屋 善文