マイティラインとは

企画展「没後100年 成瀬誠志とその周辺」
【多治見市美濃焼ミュージアム】

    • 2023年09月01日(金)
    • イベント

多治見市美濃焼ミュージアム

多治見市美濃焼ミュージアムでは、現在の美濃焼の定義を再解釈し、明治時代に活躍した名工 成瀬誠志(なるせせいし)の没後100年を記念し、その功績を振り返る企画展「没後100年 成瀬誠志とその周辺」を開催します。

成瀬誠志は弘化2(1845)年、美濃国恵那郡茄子川村(現在の中津川市茄子川)に生まれました。
名は和六といい、13歳の頃、地元の茄子川焼の篠原利兵衛の徒弟となります。

明治4(1871)年に東京へ移り、陶画工となります。翌年には芝区の増上寺山内に窯を構え、薩摩焼風陶器の絵付けを本格的に始めました。
当時、幕末から欧米で好まれたジャポニスム・日本趣味の流行を受けて、いわゆる「東京薩摩」と呼ばれた誠志の作品は主に横浜から海外へ輸出されました。

明治10(1877)年に開催された第一回内国勧業博覧会での受賞を皮切りに、精密な絵付けは国内外の博覧会で入賞するなど高い評価を受けました。

明治19(1886)年に、より本格的な制作の場を求めて茄子川へ帰郷し、工房「陶博園」を開設します。特に帰郷後、日光東照宮をモデルに制作した「陽明門」は約3年の歳月をかけた大作でした。この作品は明治26(1893)年アメリカ・シカゴ万国博覧会に出品した際、輸送中の事故により破損しその一部の展示にも関わらず、多くの賛辞を得て受賞します。

本展では、東京で制作した「東京薩摩」を中心に、地元茄子川に帰郷して取り組んだ大作「陽明門」をあわせて展示します。アメリカの日本陶磁収集家E・モースから「薩摩焼風陶器の細密画の元祖」と紹介され、生涯にわたって自身の美を追い求めた誠志の世界を時代背景とともにご紹介します。

また展覧会は、中津川市苗木遠山資料館と多治見市美濃焼ミュージアムの2館で展示しています。

【多治見会場】

会期
2023年9月2日(土)~2024年1月28日(日)
時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場
多治見市美濃焼ミュージアム ギャラリーM1
(岐阜県多治見市東町1-9-27)
観覧料
一般320円、大学生210円
※高校生以下、障害者手帳の交付を受けている方とその付添いの方1名は無料
※会期中のみ相互割引あり
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、
年末年始(12月28~1月3日)
電話
0572-23-1191

【中津川会場】

会期
2023年9月2日(土)~2024年1月28日(日)
時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
会場
中津川市苗木遠山史料館 2階展示スペース
(岐阜県中津川市苗木2897-2)
入館料
330円
*中学生以下、障害者手帳の交付を受けている方とその付添いの方1名は無料
※会期中のみ相互割引あり
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、
年末年始(12月27~1月5日)、12月26日(臨時休館)
電話
0573-66-8181