ナゴヤ球場で珍しく雪が舞っていた24日。雪国出身の選手たちがどんな対策をしているのか気になった。札幌出身の砂田には「これぐらいで雪が降ったと言ったらダメですよ」とたしなめられた後、「きょうは球場まで車じゃなくて電車で来たんですよ」と告げられた。

聞けば自家用車がスタッドレスタイヤを履いていないこともあるが、一番の理由はもらい事故の回避。プロに入ってからもオフには母校・明桜高（秋田）で自主トレしていた左腕。雪道の運転に慣れてはいるが、「普段名古屋の街を走っていてもいきなり車線変更する車もあるじゃないですか。あれは雪の時は危ないですよ」と警鐘を鳴らす。

この日はナゴヤ球場から近くの駅まで歩き、電車の乗り換えもして帰宅。雪に慣れているからこそその怖さも知っている。一番気を付けないといけないのは「慢心」なんだとあらためて感じた。

谷　大平