がっちりと握手を交わした右手は大きく温かかったに違いない。…
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- 2024年02月29日(木)
- ドラ番記者プラール
がっちりと握手を交わした右手は大きく温かかったに違いない。22日の読谷球場。ドラフト1位の草加(亜大)が6位の加藤竜(東邦ガス)とともに緊張した面持ちで球場正面に立っていた。現れたのは亜大の先輩に当たる前監督の与田剛さん(本紙評論家)だ。
36歳上の先輩は、2月1日に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受けた後輩の草加に「いつかはやらないといけなかったんだ。早く手術できたことに感謝しよう」と声を掛けると、自身の右手を差し出した。大学3年のときに受けた血行障害の手術跡が残る手のひらを見せたかったのだという。
「僕も早めに手術したおかげで今があると思う。最初はいろんなことを言われるかもしれないけど、後から振り返ればささいなこと。強くなって戻ってきてほしい」と与田さん。その思いは草加にも届いているはずだ。
長森 謙介
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