リーグ戦再開前に米国の大学を卒業したばかりのタイラー・ウィルソンが2日間、本拠地での1軍練習で汗を流した。聞くと、米大学生は木製バットではなく金属バッ トなのだとか。

身長188センチ、体重95キロで、 竜戦士と比べて体格は遜色ない。 メニューの最初は、アメリカンノック。本場、米国ではアメリカンノックと言わないそう。ハーハー言いながら、苦しそうに両翼ポールを走っていたのが印象的だった。

メニューはフリー打撃に移る。 来日のきっかけとなり、編成部門に籍を置く大塚投手コーチは「向こう (米国)では大学生は金属バットなんです」と教えてくれた。 同コーチの子どもも、米大学でプレーしていた。ウィルソンと対戦したこともあるのだとか。

育成入団して日本で成功して米国へ行く。竜がそんな成功例を持つ球団になってもいいよな、と木製バットを使い始めたばかりの21歳を見ながら思った。

川本　光憲