7日から夏の甲子園が始まる。決勝までいくと、3週間以上現地に滞在することになる。「1年生のときと合わせると通算で1カ月以上はいますね」。そう振り返るのは2017年に花咲徳栄で優勝した清水だ。

花咲徳栄は兵庫県伊丹市の「伊丹シティホテル」が宿舎で、歴代の埼玉代表のチームが利用していたという。「でも、もう閉まっちゃったんですよね。残念です」。同ホテルは、2023年3月に閉館になった。築35年を経過し大規模な修繕が必要だったことに加え、コロナ禍の影響もあったという。

「あのときは優勝するなんて思っていなくて。あれよあれよと勝っていった。空き時間は部屋でゴロゴロしてたなとか、たわいないことも思い出ですね」。思い出の場所がなくなってしまっても10代の夏の記憶は今でもありありとよみがえる。

土屋　善文