右太腿（だいたい）骨骨折から再起する岡田が8日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦に先発して白星を挙げた。舞台はバンテリンドーム。1軍・DeNA戦の前に行われた。

「ここで最後に投げたのは2021年、山井さん（2軍投手コーチ）の引退試合以来です」。3年ぶりマウンドで5イニング被安打2、失点1だった。

昨季の春季キャンプで右脚を大けがして、今季は育成契約。支配下契約の期限も7月末で終わった。今後は2軍で鍛錬を積むことになった。

始まったばかりの甲子園では、母校・智弁和歌山の辻旭陽主将が選手宣誓した。その一部には「努力したとしても報われるとは限らない。しかし努力しなければ報われることはない」とあった。左腕は「イチローさんの言葉ですよね。立派な後輩です。OBがいいからかな」と笑った。

命があるだけ岡田は運があった。それほどのアクシデントだった。頑張れとは言えない。努力が報われるといいなと思う。

川本　光憲