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【レポート】多治見市学習館
新聞配達のお仕事体験

    • 2024年08月30日(金)
    • いいね新聞生活

夏休み真っ最中の2024年8月9日、ヤマカまなびパーク(岐阜県多治見市)にある多治見市学習館の「なりきりお仕事体験」講座で、中日新聞販売店の両藤舎(りょうとうしゃ)協力の下、小学生7人が参加し「新聞配達のお仕事」が行われました。

初めに両藤舎・佐藤円一郎社長の新聞にまつわるクイズがあり、朝刊に載る記事数や、プロ野球中日ドラゴンズの1試合で撮影する写真枚数などに対し、児童たちは積極的に返答。具体的な数字の大きさに「すごーい」などと驚いていました。

(右奥)両藤舎の佐藤円一郎社長

新聞を配達する時に気を付けることは、入れるポストや新聞の数などをまちがえない、雨にぬれないようにする、交通事故やケガに気を付けることなど。
また、ポストの形はさまざまあり、銀ポストや赤ポストなど種類によって新聞の入れ方が違うことが指南されました。

この日は3種類の新聞に、チラシが折り込まれたもの合計19部をお届けしますが、かなり重い。トップバッターの森渉琉(わたる)さん(脇之島小3年)が青いカバンを斜めにかけて、佐藤さんから「一人で行くんだよ」と言われると、少し心配そうな表情で「結構むずそう」と言いながら出発しました。

実際に配達員が使っている記号を使った「順路表」を見ながら、館内から配達。事前に教わっていたポストの形状や入れ方などしっかり頭に入っているようで、「●●さんは中日(新聞)だね!」と声に出して確認しながら、次々と“ミッションをクリア”していきます。

森渉琉さん

そして屋外に出ます。この日も猛暑日で汗をかきながら、しかし冷静に順路表を見て、間違えたかなと思ったら目印となる庭にある赤いオブジェに戻ります。

段々と軽くなるカバンと反比例するような暑さの中で、水分補給をし、見事19部の配達を終え、「ヤッター」と笑顔で喜んでいました。

「頑張ったねぇ」と仲間から声を掛けられ、新聞で黒くなった手のひらを、元気いっぱいに見せてくれました。

2番バッターの松永佳子(かこ)さん(同小同年)は、森渉琉さんの友だちで一緒に参加しました。配達を終えて「難しいところもあったけど、ちゃんとできた。重かった・・・」と、疲れを見せつつも達成した喜びの笑顔を見せてくれました。

松永佳子さん

多治見市学習館の三宅朝子さんは、「本格的な順路帳を手に、ポストの形に合わせた新聞の折り方を一つ一つ考えながら配達する姿や達成感あふれる子ども達の表情を講座の中でたくさん見ることができました。新聞がどのようにつくられ、自宅まで届いているかについてもクイズ形式でわかりやすく学ぶことができ、新聞に興味を持つ機会になったかと思います。子どもだけでなく大人が聞いても大変興味深い内容でした」と話しました。

多治見市学習館の「なりきりお仕事体験」では、子ども達が、直接「働く人達」と接することで、その仕事の内容や社会との関わりを学び、将来の夢への応援、進路選択の参考にしてもらうことを目的としています。三宅さんは、「今後も市内の事業所の皆様にご協力いただき、このような子ども達の体験の場を提供していけたらと考えています」。