多治見中学校3年生の茶碗

令和６年５月、多治見中学校で、昨年度に続き「特別鑑賞会」を実施しました。
これは、美術科で卒業記念の茶碗をつくるにあたって、郷土のやきもの、美濃桃山陶を本物から学ぼうという、授業の一環として実施したものです。
鑑賞する茶碗は、当館所蔵の天目茶碗1碗と織部焼の２碗（黒織部茶碗、鳴海織部茶碗 ともに１７C）で、３年生約１５０人が、織部の個性的な茶碗を両の掌に抱いて鑑賞しました。
こうした授業の導入から始まった、多治見中学校３年生の心の振幅が感じ取れる生徒の作品と、授業で鑑賞した本物３碗を共に展示して、その意味・意義を検証します。

約400年前、美濃の地は織部や志野など茶の湯の器として、日本独自のやきものを生み出しました。当時の文化に触れた中学生たちはその独創性をどう感じたのでしょうか。また、実際に見たり触れたりすることで得た情報を、茶碗づくりにどのように活かしたのか、ぜひ当館でご覧いただけたらと思います。

日時

2025年1月4日（土）～2月9日（日）9:00～17:00　※入館は16:30まで

場所

多治見市美濃焼ミュージアム　 ギャラリーS１（岐阜県多治見市東町1-9-27）

休館日

月曜日（祝日の場合は翌平日）

観覧料

一般320円、大学生210円

お問い合わせ

多治見市美濃焼ミュージアム0572-23-1191