美濃陶芸協会【第12回】林英樹さん
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- 2025年06月05日(木)
- マイッティーな人

林 英樹(はやし・ひでき)(51)
1974年岐阜県土岐市生まれ。美濃陶芸協会理事。
2023年第9回美濃陶磁育成智子(さとこ)賞受賞。
岐阜県土岐市駄知(だち)町にある鶴琳窯(かくりんがま)4代目林英樹さんは、ものづくりが好きで大学で建築を学び、東京のゼネコンで3年ほど施工管理をしましたが、「自分が作っている印象がない」とUターン。

友人に誘われた陶芸教室で久しぶりに粘土を触ったら「いいなあと思って。窯元で育ち、陶芸が身近過ぎて実感がなかったんですが、材料は家にあるし(笑)、ハマりました」。
多治見工業高校専攻科に入学、日用陶器生産の家業が影響し「何時までに何個作るという生産性が先にきてしまい、それが自分のものづくりに影響しています」と自覚します。
林さんの作品は、釉薬(ゆうやく)の下に「線刻(せんこく)」で自分の名前などが模様化されたものや、ゴールドやプラチナを使用したロックカップなど、建築で学んだシャープな線と、「琳派」を感じさせる華やかさが特徴的です。




洋服好きでコムデギャルソンが一推し。「川久保玲さんのオートクチュールとプレタポルテの両立が、自分に重なります」と日用品と作家物の両立に取り組みます。

<林英樹さんの作品を見るには>
住所:鶴琳窯(岐阜県土岐市駄知町1919)
電話:0572-59-1686
HP :鶴琳窯
※訪問前は電話をしてください。

(Adachi Masako)
月刊紙『マイタウンとうと』編集長。東京都出身。短大卒業後、証券会社で営業、新聞社系出版社で編集を経験。子どもが小さいときは時間で終わる公的機関でパートをし、その後編集復帰。カルチャーもスポーツも何でも興味が湧いたことには直接足を運び、自分の目で見ることを心掛けています。一方、家で過ごすのも大好きで、週末は家から一歩も出たくない気分の日もたびたび…。