福永が1日の巨人戦（東京ドーム）で最終打席に今季1号2ラン。けがに泣かされたシーズンだっただけに、来季には弾みがつく一発だった。

ところが、ダイヤモンドを一周している表情はあまりにも渋すぎた。この時、守護神の顔を思い浮かべていた。「松山の顔を思い浮かべながら走っていました。ほんまに焦った。ライデルが出てくると思った」

5点ビハインド、9回2死一塁からの2ランで試合は3点差。自信が状況を把握したのは試合後。松山から「ナイスバッティング！　（次打者の）岡林が出塁していたら（巨人側の）セーブシチュエーションになっていたんですよ」と教えてもらったという。

松山がリーグ記録に並ぶ４６セーブ目を挙げたのは９月２８日の阪神戦（甲子園）。９回に福永が勝ち越し打を放ったからこそだった。ドラフト同期の２人、来季は年間通しての活躍を期待したい。

土屋あいり