早いもので今年も残り1カ月とちょっと。いろいろあったなぁと思いながらノートなどを見返したりしている。そんな中で思い出したのは、1月の石川昂との会話。入寮直後のことだった。

松永編成部長から「彼はU―18のあたりから、それまであまり打ちにいかなかったファーストストライクをしっかり打ちにいくようになっていた」と聞いたので、「意識などで変化があったの？」と本人に聞いた。

「高校生同士だと追い込まれても打てるんじゃないかなというのもあった。U―18だと150キロがいたりとか投手のレベルも上がるので、早いカウントから行かないと、と思ったんですよね」

追い込まれたって何てことないと思える自信もそうだし、相手に合わせた対応力もすごいなと思った。その才能が、来年は1軍の舞台で輝くことを期待している。