５日のヤクルト戦でプロ初勝利を挙げた阿知羅は、一夜明けたこの日もナゴヤドームですれ違う関係者らに次々と祝福された。チームにとっても令和初勝利となり、「光栄です」と喜びをかみしめていた。

４回あたりから右手親指の皮がめくれた影響で、５回を投げ終えて交代となっていた。白星をつかむまでは相当長かったはず。最後は１点差に迫られ、なおも２死満塁と超ドキドキの展開でもあった。ただ阿知羅は、どんな思いで見てたのかをこの日に聞いたら「勝ち越されることはないと思って見てました」と言った。

「僕自身は５回を終わって交代している。本当はもっと投げなければいけなかったと思う」とも話したが、ついにつかんだプロ初勝利は格別にうれしく、どこまでも笑顔が広がっていた。この日で一度、登録抹消になったが、また次に投げる時、勝利を呼ぶピッチングを見せてほしい。

（井上洋一）

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