月間猛打賞の日本新記録にあと一歩に迫った高橋。５月は打率４割１分７厘、２９打点と神懸かり的な大活躍だった。ただ頼れる主将はバットだけでチームを引っ張っているわけではない。

打撃の調子を上げていくうちに、マウンドの投手に声を掛ける姿が多く見られるようになった。「変わりましたよね。昨年はなかったと思います」と証言するのは工藤コーチ。主将としての責任感なのだろう。「口数は多い方ではないけど、背中で引っ張ってくれています。年上とか年下とか関係なく、いい関係になっていると思います」と選手時代から見ている後輩の成長に目を細める。

高橋は「当たり前のことをしているだけです」と言うものの、その変化はチームメートが一番感じているはず。主将の就任効果はチーム全体にいい影響を及ぼしている。

（谷大平）

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