岐阜県重要無形民俗文化財「小木棒の手(無二流)」
諏訪神社の祭礼に奉納
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- 2023年10月13日(金)
- イベント
「小木棒の手(おぎぼうのて)(無二流(むにりゅう)」は、諏訪町に古くから伝わる民俗芸能で、真剣、太刀、棒、鎌、槍、長刀、櫂、釜蓋等を用いた演武。岐阜県の重要無形民俗文化財に指定されています。木曽義仲の家臣・今井兼平が源義経に敗れてここに移り住み、武芸として農民に伝えたものが民芸的に形を変え、年に一回のお祭りで披露するようになったと言われています。今年は10月15日(日)、諏訪神社の祭礼に奉納されます。
棒の手は、愛知県内では70カ所以上で伝えられていますが、岐阜県では小木の無二流のみ。一時は後継者が減り、継承が危ぶまれましたが、保存会を中心とする地域住民によって今日まで伝えられてきました。昨年からは初めて女の子が参加しています。
多治見市文化財保護センターの矢部由美子さんは、「県重要無形民俗文化財ですが、多治見市民にもあまり知られていません。棒の手の演武で、櫂と真剣が戦っている途中で暗闇となって相手を探したり、勝敗がついたり、ストーリーがあって大変面白いですし、釜蓋で応じたり鎌を振り回したりする場面もあって見応え満載です。たくさんの人に見ていただき、諏訪町の方に限らず、みんなで盛り上げていければ」と話します。
諏訪神社 祭礼 小木棒の手奉納
- 日時
- 2023年10月15日(日)
※13:00ごろ棒元(ぼうもと)の朝日金属(岐阜県多治見市諏訪町214-2)を出発し、諏訪神社へ - 場所
- 諏訪神社(岐阜県多治見市諏訪町天ケ峯291)
※小雨決行
(Hasabe Yuko)
月刊紙『マイタウンとうと』ライター。新潟県出身。「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる」をモットーに、過去についてくよくよせず、人の文句は言わないように、前だけ向いて生きています。2019年に縁あって多治見市民に。多治見の魅力に触れながら、これからどんな人に出会い、自分がどう変わっていくか、ワクワクが止まりません!