「一年間通して戦える体」づくりに励む斎藤が、今オフのもう一つの目標を教えてくれた。シーズン途中の6月に日本ハムからトレードで加入した左腕は、昨オフにオリックスから移籍したばかりだった。「めちゃ忙しかったっす」とこの一年を振り返る。

それもそのはず。2度の移籍に加えて、5月には第1子の長女が誕生したからだ。それでも「妻のおかげで、だいぶ野球に集中できました。シーズン中は本当に全部やってくれていました」と奥さんには感謝しきりだった。

子育てはこのオフからが本番。「休みの日はわりと頑張るんですけど、無理なんです。僕になった瞬間に泣いて、嫁に渡したら泣きやむんです」と今は大苦戦中。来季の開幕までに、まな娘をひとりであやせるように。斎藤のオフシーズンの戦いが始まった。

石曽根　和花