今年も花粉症持ちにはつらい季節がやってきた。沖縄から名古屋へ戻ると、鼻がむずむずして目がかゆい。沖縄では使わなかったマスクを付けて家を出る。マスクなし生活に慣れたせいか、息がしにくくて苦しかった。

2月26日は読谷組がナゴヤ球場で練習。ネックウォーマーで顔を覆ったりして花粉対策をする選手もいる中、1人だけマスク姿で登場。大島だった。本人いわく小学校低学年からの花粉症持ち。以前、苦手な季節を訪ねたことがあるが「春でしょ」と即答していた。

休み明けだった26日は、右翼と左翼のポール間走を数往復。各選手が息を切らしていたのに、38歳はマスクを付けたまま涼しい顔で走りきっていた。「普通だよ、普通。花粉の方がきついから」。球界屈指のトレーニングをこなす38歳のすごさを感じる一コマだった。

長森　謙介