逆輸入でNPB入りを目指す選手がいる。8月からくふうハヤテに入団した大山盛一郎内野手。米国の大学で力を培った沖縄出身の23歳だ。

沖縄・興南高3年時は故障で夏の甲子園出場はかなわず、大学や社会人のチームから声はかからなかった。進路に悩む中、雑誌で米国への野球留学を知り「結果を残せば上のリーグに行ける。全部自分次第というところに魅力を感じました」。大学に連絡をとり、カリフォルニア州のマーセッド・カレッジに入学。4年目からカリフォルニア大アーバイン校に編入した。

編入後も成績を残し続けて米大リーグのドラフト候補と目されたが、6月のドラフトで指名なし。「次に進もう」と帰国を決意し、くふうハヤテにも自ら連絡を入れ、入団した。

同郷かつ同学年の仲地とは旧知の仲だという。異色の経歴を持つ挑戦者の今後が楽しみだ。

後藤正樹