マイティラインとは

今季限りで現役引退する加藤翔。…

    • 2024年09月20日(金)
    • ドラ番記者プラール

今季限りで現役引退する加藤翔。的確なポジショニングとフェンス際のプレーで何度もピンチの芽を摘んできた守備職人には、今も後悔している瞬間がある。

ロッテ時代の2019年9月15日の西武戦(メットライフ)。同点の延長11回2死で左翼を守っていた加藤翔は左中間への飛球を追う際、中堅手と激突。両者とも落球してボールが転々と転がる間に生還を許してサヨナラ負け。同年の初登板だった大谷(現・ロッテ2軍チーフ投手コーチ)が敗戦投手。翌年、1試合も投げることなく、ユニホームを脱いだ。「僕のミスで引退させてしまったと思っている」。後悔の念は消えなかった。

「他の選手の人生も懸かっている。だから、球団が出してくれるデータは誰よりも見てきたつもり」。一球の重みを知る背番号52。12年間の現役生活、本当にお疲れさまでした。

長森 謙介