フレッシュオールスターで3者連続三振を奪う好投で優秀選手に選出され、50万円を獲得したドラフト2位の吉田は、登板前から賞金の使い道を「同期全員で、おいしいご飯」と公言。「（年長者の）石伊さんから聞いて、みんなが食べたいものを…。お会計は僕が払います」と語っていた。賞金獲得から1週間がたったころに話を振ると「（開催は金丸）夢斗が初勝利すれば、そのお祝いを兼ねて」と言っていた。早く同期会の開催がかなうといいなと心から思う。

一方の記者はというと、同期と食事を最後にしたのはいつだっただろう。コロナ禍で社会生活の制限が多かった2020年に入社。打ち解け合えるはずの飲み会はできず、マスク姿の顔しか知らない同期も多いまま、各地の取材現場に配属された。みんな、今何をしているんだろう。24年ドラフト入団組の絆にふれて、ふと思った。

加藤慎也