敵地・横浜スタジアムでのDeNA戦はカード勝ち越し。2勝した試合のスコアはそれぞれ「9-8」「9-7」。野球で最も面白いと言われている点を取って取られての「ルーズベルト・ゲーム」（8-7の試合）のような乱打戦だった。普段はクールな上林を筆頭に点が入るとベンチから選手が飛び出して喜び合う盛り上がりは竜党も肌で感じただろう。

そんな中で、8月29日の試合で8回の攻撃を終えて攻守が交代する際に一走だった岡林にグラブと水を持っていったのは柳だった。「何か仕事をしなきゃいけないですからね。ベンチの雰囲気はめちゃくちゃいいですよ」。その日は先発して5イニング3失点と試合をつくっていた右腕。ベンチから出てくる柳の姿に気付いた岡林も思わず苦笑いで迎えていた。

今季も残り23試合となり、シーズンはいよいよ佳境。とにかくチーム一丸で、一試合一試合を戦っていく。

谷大平