藤嶋が9月27日の阪神戦（甲子園）でキャリアハイを更新する60試合登板に到達した。しかし、7回2死一、二塁で5番・大山に3ランを献上。試合後、反省の弁は5分を超えた。

初球はストレートで見逃しのストライクを取り2球目はスプリットでファウル。ここから3球連続で外角を攻めた。3球目はスプリット、4球目はストレートでボール。並行カウントからの5球目に投じた直球を右翼ポール際へ運ばれた。

「今まで落ち球を痛打されるケースが多かった。その中で真っすぐで打ち取りたかった。あの球（5球目）に反省はない。その前にその球を生かせる球があったと思っています」

離脱ゼロ60試合は誇らしい。ただ、今季は打たれて反省の繰り返しだったという。「まだできていないことだらけ。それが一つでもできるようになれば…。もう1段階上の投手になれると思います」。純粋な向上心。あらためて竜の顔にふさわしい投手だと思った。

土屋あいり