11月の秋季高知キャンプでは、毎日ランメニューがあった。ある日のメニューは400メートル×5本。選手らは「きつい」と地面に倒れ込みながらもなんとか走りきっていた。練習中にはスタッフから近年の最高記録が告げられ、最速は石田健人マルク元投手の47秒台。選手らは1分前後で走っていただけに「ウソやろ」と驚きの声を上げた。

学生時代に陸上部だった自分にとっても驚きの数字。自分が高校生のころに出場していた種目とは違うだけに、高校時代の県大会での男子400メートルの優勝タイムが気になり、調べてみると47秒台だった。

あくまで手動計測とはいえ、驚異的なタイムにプロ野球選手の身体能力の高さを改めて感じた。この記録も、いつか誰かが超えるのだろうか。できれば、その瞬間を目にしてみたい。

磯嶋康平