マイティラインとは

敵軍ベンチへ着いた橋本は・・・

    • 2026年08月30日(日)
    • ドラ番記者プラール

敵軍ベンチへ着いた橋本は直立不動だった。24日にナゴヤ球場で行われた2軍と大商大との練習試合。休みだった1軍の左腕は自宅を出た。目的は母校で恩師の同大学・冨山陽一監督へのあいさつ。一塁側ベンチで言葉を交わすと「ちょっと見てやってくれ」と頼まれた。

視線の先にいたのは、ドラフト候補の星野世那投手(滋賀・近江高)。ブルペン投球していた。橋本は悩んだ。「どうしよう」。恩師の願いをむげにはできない。とはいえ、三塁の自軍ベンチから見えるところで学生にアドバイスするわけにもいかない。

結果は…。「ジャージーを持ってきていないのでグラウンドには入れません」。神聖な場所にふさわしい格好ができない、という理由を出して丁寧に断った。

学生時代、私服でグラウンドに足を踏み入れるなどあり得なかった。今も教えを守っているという理論。なるほど、という落としどころ。説得力がありました。

川本光憲