６日付の紙面でも紹介したが、８日の楽天戦（静岡）での先発が予想される岡野が、登板に向けて「気負わずにやりたい」と話したことは、すごく印象に残った。キャンプ中の２月１８日に、翌日の実戦デビュー戦（那覇での巨人戦）へ向けた意気込みを聞いた時も同じ。「気負ってやってもいいことはない。気負わずにしっかりやりたい」と繰り返していた。

そう考えるようになったのは、東芝に在籍した社会人時代。「それまでなんで失敗したのか、反省した中でそう思うようになった」。岡野はそう話してくれた。青山学院大時代は２部落ちを経験、社会人２年目はドラフト候補になりながら指名漏れ。そのようなつらい経験から、気負わずにやることを信条とするようになったという。

欲張らず、気負わずなんて簡単にできることじゃないと思うが、何とかいい結果を残してほしいなと思う。

（井上洋一）