30ホールドポイント（HP）で最優秀中継ぎ賞を受賞した福。年明けには例年通りJR九州時代の指導者を訪ねる予定だという。いい報告ができるのでは、と聞くと「去年より厳しい目で見られると思いますね」と気を引き締めた。

　その理由がJR九州時代の教え。野球でも、私生活でも社会人としての振る舞いを求められていた。だから今度も「立ち振る舞いとかが変わっていたら注意されるんじゃないかな。おごらず、変わらず、やれよと」。

　そう考えるから、慢心はない。17日に行われたNPBアワーズに寄せたビデオメッセージでも、印象に残った試合に5失点を喫した巨人戦（ナゴヤドーム）を挙げるなど辛口。あえて反省材料に目を向けるストイックさにも、教えを守る福の「らしさ」が見えた。