マイティラインとは

勝野の真剣なまなざし。遠慮なく聞くということ

    • 2019年05月12日(日)
    • ドラ番記者プラール

9日の一部投手による練習の前に、ナゴヤ球場であったファーム残留組の練習後のこと。石井2軍打撃コーチと話をしていると、通りかかった勝野がおもむろに同コーチに質問し始めた。

「打撃は…」とバッティングの話だった。8日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)でプロ入り最長の7イニング2安打1失点と好投したばかりで、この日の練習では勝野は同コーチとバント練習に熱心に取り組んでいた。その延長だった。

「バットとボールが当たる瞬間は見なくていい」と視線の話など、横にいた記者も感心するほど打撃論に花が咲く。真剣なまなざしで耳を傾ける勝野。野手さながらに聞き込んでいた。

5分ほどの講義を終えると、同コーチは「ああいう姿勢が大事なんだよ。遠慮なく聞くということがね」と笑みを浮かべた。投手といえども、打席に入れば1人の打者。勝野の熱心さは、必ずどこかで実を結ぶだろう。

(島田明)