マイティラインとは

鈴木博、抑えのレジェンドから学んだこと

    • 2019年06月01日(土)
    • ドラ番記者プラール

開幕からクローザーを務めていた鈴木博が、不安定な投球が続いたため配置転換となった。抑えを切望して選ばれていた本人にとっても、悔しい措置だろう。良かった時の姿を取り戻そうと、この日の試合前は、赤堀投手コーチにいろいろチェックしてもらいながら懸命に汗を流していた。

そんな鈴木博を見ていて、私は2月のキャンプでのことが頭に浮かんだ。本紙評論家・岩瀬仁紀さんと鈴木博との対談を企画し、私はその場に立ち会った。抑えのレジェンドである岩瀬さんが、その極意を次々と語り、彼は身を乗り出すように聞き入っていた。

その時のノートを見返してみた。たくさんある金言の中でも「結果で答を出していかないとこのポジションはできない」「博志が出ていったらみんなが安心して見ていられる投手になれ」という言葉は、いま見ても印象に残っている。技術的に見直す一方、強い気持ちでクローザーを取り戻すことを期待したい。

(井上洋一)