15日のナゴヤ球場。ルーキー10人が汗を流す中、新たな一歩を踏み出した人がいた。昨季限りで退団した石田健人マルクさんだ。「お久しぶりです」と手渡してくれた名刺には「中日ドラゴンズ　イベント推進部」の文字。今年から球団スタッフに転身していた。

昨年10月に戦力外通告。トライアウトも受験したが、現役続行の道は選択肢から消していた。「自分は何がしたいのか」。セカンドキャリアについて自問自答。一般企業への就職も考えた中で「スポーツに関わりたい」と自分の思いを再確認。今年は主にファームの企画、運営に携わる。

現在はスーツに身を包み、あいさつ回りに追われる日々。「まだ何もしていないはずなのに、家に帰ったらクタクタで」。新しい環境に慣れようと必死だ。新しい夢に向かって突き進むセカンドキャリア、応援しています。

長森　謙介