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「豊場惺也―うつわを愉しむ」展【岐阜県現代陶芸美術館】

    • 2023年07月27日(木)
    • イベント

瀬戸黒茶垸

豊場惺也展―うつわを愉しむ/コレクション・ハイライト

岐阜県現代陶芸美術館で開催中の「豊場惺也―うつわを愉しむ」展に合わせ、陶磁研究家の森由美さんと豊場惺也さん(81歳)の対談イベントが開催され50人を超す聴講者が耳を傾けました。

豊場さんは、人間国宝・荒川豊蔵さんの内弟子で、自身も可児市指定重要無形文化財「瀬戸黒」の保持者として、美濃桃山陶の伝統技術を守り伝えます。

刀剣鑑定家の父の下、父と親交のあった荒川さんの窯へ通ううちに誘われ内弟子になり修行を積みました。

独立後も、荒川さんの仕事を手伝いながら、庭造りなども学びました。

ある時、めったに感想を話さない荒川さんから庭に据える石の置き方を褒められたという逸話や、窯用の薪や木片から陶芸道具のヘラやコテ作りにしばしば時間を忘れてしまうと、笑顔を交えて話しました。

手作りの陶芸道具

また聴講者から、お気に入りの作品を聞かれると、「手元に残るものですね。焼成中の穴窯から引き出す際に落としてしまい取り出せなった茶碗が窯に残ってしまった。窯出しの際、残されていた茶碗を見つけ、出品せず自宅で使っています。そんな自然と手元に残るものに愛着があります」と、穏やかに話す豊場さんの言葉に聞き入りました。

今展では、独立後の作品から近年の作品までこだわりの器約130点の作品がご覧いただけます。

日時
2023年5月16日(火)~8月27日(日)
10:00~18:00(入館は17時30分まで)
会場
岐阜県現代陶芸美術館ギャラリーⅡ
休館日
月曜日
※祝日の場合は翌平日
観覧料
一般340円、大学生220円、高校生以下無料
電話
0572-28-3100

【本記事の問い合わせ先】
岐阜県現代陶芸美術館
電話:0572-28-3100
ホームページ:https://www.cpm-gifu.jp/museum/