20、21日に韓国で行われるドジャースとパドレスの開幕シリーズ。歴史的な試合を前に韓国代表が両球団と親善試合を戦った。バリバリのメジャーリーガーとの対戦で、中日の落合2軍投手兼育成コーチの秘蔵っ子が堂々たる投球をみせた。

17日のパドレス戦に3回から登板した元兌仁（ウォン・テイン）。昨年のWBC1次ラウンドの日本戦で登板したことで覚えている方もいるかもしれない。

パドレス戦では150キロ近い直球を軸に2イニングを3安打無失点と好投。強打者・マチャドからチェンジアップで空振り三振を奪い、試合後にタティスからは印象に残った選手に挙げられた。「まるでゲームをやっている感覚。マチャドから三振を取りたかったので実現できてうれしい」とはにかんだ。

落合コーチが韓国・サムスンで指導していた2019年に同球団に入団し、薫陶を受けた23歳の若き韓国のエース候補。大きな経験を糧にさらなる飛躍が楽しみだ。

谷　大平