マイティラインとは

柳にとって、忘れられない開幕戦が2試合ある。…

    • 2024年04月03日(水)
    • ドラ番記者プラール

柳にとって、忘れられない開幕戦が2試合ある。2018年の小笠原(マツダ)と19年の笠原(横浜)だ。当時、存在が近い2人の勇姿を直接見たくて、ベンチの隙間にちょこんといた。この時は開幕戦で投げる自分など想像できていない。

「あの時は『俺なんて…』と自信もなかった。自分には関係ないことだから、なおさら2人をかっこいいなって思った」。開幕投手をやりたいー。そう思え始めたのは、5年目に投手2冠のタイトルを獲得してからの直近3年間だった。

自身が望み、首脳陣も認めた初の大役。「当日、緊張してると思いますか?」。記者の質問に右腕の答えは、当然イエスだった。「前日の夜に緊張しそうになったら『今、俺がすることって早く寝ることだよな』って思うようにするよ」。緊張を乗り越えた特別な一日。右腕の力投が誰かの心に響いたはずだ。

土屋 あいり