約1カ月の間、ウエスタン・リーグで先発マウンドに上がっていた高橋宏。「すごく印象に残っていますね」と名前を挙げたのが、オリックスのドラフト1位・横山聖哉（長野・上田西）だ。

4月13日の同リーグオリックス戦（佐藤薬品）で、右腕はルーキーに3点適時二塁打を許した。翌週の再戦（20日、ナゴヤ）でも2安打され「しっかりとバットを振れるし、守りでも肩が強かった」と振り返りつつ「次は絶対に抑えますよ」と負けん気をのぞかせた。

昨年のドラフト当日、記者は上田西高にいた。指名直後の横山聖が緊張した面持ちで「将来は日本を代表する選手に」とはっきり目標を口にした姿を覚えている。残念ながらドラゴンズとは結ばれなかったが、プロとしての一歩目に立ち会えたのは何かの縁。信州から飛び出してきた若人の今後に注目したい。

長森　謙介