子どもの前でスポーツカーに乗り込み、エンジンを吹かす。少年たちは「格好いい」と口そろえる。今も昔も変わらないんだな、と実感するプロ野球選手と子どもでつくる風景を見た。

先日、記者は子どもの通う少年野球チームの試合を見に行った。携帯が鳴ったと思ったら、小笠原。何をしているか聞かれて答えると「見にいきます」と言うではないか。理由は「子どもが真剣にやっているのを見て何か感じることがあるとと思ったので」とのこと。なるほど。場所を伝えた。

体の大きな左腕はすぐにバレた。数イニング見て試合終了を迎えた。エンジン音はすさまじい。太った記者が助手席に乗る姿は、場に似つかわしくないと感じた。

「最初の角を右に曲がって、200メートルぐらい走ったところで待ってて」。記者は左腕にラインして、大汗をかいて集合場所へ走った。

川本　光憲