２２試合目にして今季初の失点。藤嶋が８月３１日のヤクルト戦（ナゴヤドーム）で山田哲に痛恨の一発を浴び、今季初黒星を喫した。その夜のこと。藤嶋は先輩の福と山本、石橋と食事に行った。

もともと、福が前日に誘っていたという。福は気を使って、取りやめてもいいと言ったそうだが、藤嶋は予定通り足を運んだ。その食事会では藤嶋が「もっと低めに投げとけば…」と振り返りつつも、すぐに気持ちを切り替えていたそうだ。

「ポジティブですごいなと思いましたよ」と福は言う。一方で藤嶋は「やっぱりああいうときは、一人でいるよりも良いですよね」と感謝。福も若いころ、打たれた後に山井と食事し、前向きな気持ちになったことが何度もある。「振り返ってみると、自然と先輩にやってもらったことをやっていますね」と笑った福。まだ２７歳だが、若手にはいい兄貴分である。

（島田明）

• おすすめ記事『ベンチで女子マネジャーのように祈る梅津が初々しい』