新人連載で紹介した育成2位の井上。自他共に「シャイ」と認める性格だそうで、どの程度なのかが逆に気になった。

学校生活での様子を教えてくれたのは鹿児島実の宮下監督。「野球ではガッツポーズすることも、下をうつむいて帰ってくることもなかったですね。うれしいのか、寂しいのかもよく分からない…。クラスの女の子としゃべっていませんでしたから(笑)」。とにかく口下手だったそう。

寮生活では、外部との連絡手段は公衆電話だった。母・由佳さんも心配ばかりだったと振り返るが、帰省時に成長を感じることが多かったという。「洗濯物が畳まれていたり、自分で勉強して甘いものを摂取しないようにと心がけていましたね」

シャイな九州男児はいつしか、後輩たちの模範生となっていた。井上新監督のもと、どのように殻を破っていくかに期待大です。

土屋　あいり