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巨人・阿部の引退に、かつての“阿部キラー”小林さんが思うこと

    • 2019年09月25日(水)
    • ドラ番記者プラール

巨人・阿部の引退の報に“阿部キラー”と言われたこの人も寂しそうな表情を浮かべた。

「僕の存在価値でしたからね。大打者がいてくれたからこそ、僕の存在価値があったんです」

ワンポイントとして阿部と対戦する機会が多かった広報担当の小林さん。通算対戦成績は27打数4安打で打率1割4分8厘と通算405本塁打の強打者を抑え込み「長打は一本も打たれてないんですよ」とうれしそうに胸を張った。

「いい思い出」と振り返ったのは2011年の9月。ペナント争いも佳境に入ったシーズン終盤に、3試合連続で阿部1人だけと対戦。全て1点差以内という本塁打も許されない状況で左飛、三振、二ゴロと完璧に封じた。

「対戦相手があってこそですからね」と敬意を表した小林さん。しのぎを削った大打者の引退に、いつもは報道陣に厳しい視線を送る小林さんの目はどことなく悲しげだった。

(谷大平)