7月26、27日のヤクルト戦（神宮）。ナイターが始まる前には、夏の甲子園出場を懸けた東・西東京大会の準決勝が行われていた。球場の通路を歩くと、最後の夏が終わって涙を流している球児たちとすれ違った。

ドラフト1位・金丸の父・雄一さんは高校野球の審判員を務めている。数多くの試合をジャッジしてきた分、こういった場面にもたくさん出くわしてきたという。

「ミーティングで泣いているところを通りかかるんです。感激したらいけないですが、僕も涙もろくなってきたなと思います。もちろん、甲子園が全てではない。今しかない期間限定の青春に打ち込んでほしいですね」

あの日の球児たちを見て、記者自身も最後に悔しくて涙を流したのはいつだろうと考えてしまった。初心に返って頑張りたい。

土屋あいり