マイティラインとは

須田亜香里さんの新聞活用法

    • 2019年10月10日(木)
    • いいね新聞生活

「新聞とのつきあい方がわからない」。若い人に限らず、こんな声をよく聞きます。忙しい時間のなかで、新聞を上手に使いこなしているSKE48の須田亜香里さんにインタビューしました。

Q.普段とても忙しいと思いますが、どんな時に新聞を読んでいますか。

自宅の食卓に必ず新聞が置いてあるので、家族の中で父が最初に読んで、次に誰かに回ってきて読む、というような順番があります。ゆっくり起きた日は、朝ご飯を食べながら読むことも多いですね。もともと、語彙を増やしたい、トークがうまくなりたいと悩んでいた時期に、勧めてくださる方が多くて読み始めました。

Q.どの面を読みますか。

珍しいことかもしれませんが、一面から順に読みます。几帳面な性格なので、表紙だと思ったところから読みたいんですよ。最近は、テレビのニュースで持ちきりになっている話題をあらためて紙面で読み直す、というのを心掛けています。

Q.新聞を読んでいてよかったと思うことはありますか。

読んでいるだけで周囲から大人扱いしてもらえる感じがします。テレビ局やラジオ局の方からも、対等に接してもらえることが増えました。

Q.著書「コンプレックス力」を読むと、何ごとも研究熱心な須田さんにとって、新聞もその材料の一つなのかな、と感じます。

新聞を読み始めたら、アンテナを張る部分が一気に増えました。見たいものだけを見たり検索したりしているよりも視野が広がり、ありがたいなって思います。ネットニュースがはやっているなかで、紙面で読むのもすごく大事。記事の大きさで、世の中で大きく扱われていることが一目でわかるじゃないですか。受け身にならないことも大切です。

Q.新聞は難しい、と思っている人がいるかもしれません。

テレビ欄から見るのもいいし、1ページずつめくって広げていくのがいいんじゃないかなと思います。一時期やっていたのは、記事を三つだけ読むこと。全部は読めないので、自分のルールを作ると無理なく始められると思います。

(新聞科学研究所【仕事に役立つ】須田亜香里さんのインタビューより)

【須田亜香里さん】

1991年生まれ。名古屋市出身。2009年にアイドルグループのSKE48に入り、現在はチームEのリーダーを務める中心メンバー。テレビ番組のコメンテーター、ラジオのレギュラー出演、雑誌連載の執筆など多方面で活躍する。17年3月、初の書籍「コンプレックス力 ~なぜ、逆境から這い上がれたのか?~」を刊行した。